2021年07月20日
建材メーカーP社のコンサルの仕事の一環で、
工事店の取材をしていることは前回、書いた。
もう一社の例を挙げる。
下請け工事で創業し、1億円の年商を超えた頃、
下請け工事の限界を感じ、元請けで直接受注する方針をたてた。
当初はチラシ10万部を10万世帯に折りこみしていたが、反応はわずかだった。
関係者からランチェスター戦略理論に基づいて考えると
同じ10万部を近隣3万3千世帯に3回折りこんだほうがよいとの助言を受けたが
半信半疑だった。
だが、実際に反応があるのは、近隣世帯が多い。隣の市は少ない。
反応のよい地域に段階的に絞り込んでいったことで
いまでは近隣3万5千世帯で充分な反応が得られている。
特に徒歩圏の工事の9割は自社が施工している。
スモールマーケット・ビッグシェアの原則である。