2021年11月01日
衆議院選挙が終わり、有権者の負託をえた新たな衆議院議員による国政が始まる。各党の主張の論点の一つが「格差の是正」である。資本主義社会の根幹に係わることだ。
ランチェスター戦略は競争戦略である。資本主義社会において企業間競争に勝ち残るための理論と実務体系である。筆者はランチェスター戦略の専門家として、企業の経営や営業のコンサルティングを行っている。競争に係わる者には特段の倫理観が求められる。
筆者の競争の哲学をオピニオン誌「カレント」で連載している。11月号では、岸田首相の政策と、東京大学入学式における上野千鶴子名誉教授の祝辞について触れて、「資本主義の不完全さを自覚しよう」との主張をした。
資本主義とは競争をすることで社会を発展させ、人々を幸せにしようとする思想である。競争を否定する思想よりもよいと筆者は思う。ただし、資本主義は万能ではない。不完全さを自覚しながら、ときに修正しながら、よりよい社会を目指すべきだ。
社会をよくする目的のために競争を是とする資本主義を私たちは手段として選んでいる。目的と手段を間違えてはならない。負けた人を見下すような競争ならいらない。人の上に立つものは競争の不完全さを自覚し、社会をよりよくするための競争を指揮しよう。
月刊カレント11月号の筆者の原稿は下記に全文を掲載している。
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