2021年10月12日
先日、T社の仕事で西三河に出張した。
緊急事態宣言も明けたので、久しぶりに居酒屋で軽く呑もうと
飲み屋街を歩いていると
換気扇から流れ出るタレが焦げる香ばしい匂いに誘われて
焼きトンの店に入った。
何を食べても
甘味は2割増し、しょっぱさは1割増しの濃厚なお味。
酒が進む。進む。
隣り合わせた常連さん(大きな工場に勤続40年とのこと)によると
ここ西三河は大きな工場がたくさんあって工場で働く人が多い。
身体を使って一日働いた人には、これくらいの味がちょうどよい。
(身体が糖分と塩分を求めるのだろう)
また、工場勤務の人は昔、九州から就職する人が少なくなかったという。
(常連さんも福岡出身とのこと)
甘味の強いふるさと九州の味と似ているところもあるのかな。
名古屋・三河の味は「赤だし」に代表されるように
全体に甘じょっぱいが、甘いという点において九州と共通する。
出張先でこういったことを体感するのは筆者の楽しみだ。
地理や歴史がめっぽう好きで
地域戦略を企業に導入している筆者にとって知的体験でもある。
大衆酒場で一杯やる。
そんな何でもないことが私たちの暮らしにとって
大切なことであることを感じた。
ランチェスター地域戦略は地域特性を知ることも重視している。
地域の食文化はその一つである。
拙著のなかで日本各地に地域特性について網羅しているのは
「ランチェスター戦略『営業』大全」