ランチェスター戦略を伝道する福永雅文の公式サイト |
|
会社概要|お問合わせ |
|
〝大〟が〝小〟に勝つのは当たり前。
でも、やり方次第で〝小〟であっても〝大〟に勝 てる。だから、ビジネスも人生も面白い。
では、どうすれば〝小〟が〝大〟に勝てるのか。
その答えが真田の兵法にある。
真田三 代四将の戦略・戦術は、まさに「小が大に勝つ、弱者逆転の戦略」だ。
真田三代四将の〝小〟が〝大〟に勝つ弱者の戦略・戦術を解き明かし、人生もビジネスも面白いものにしていくヒントを得ようとするのが本書の目的である。
いま、世の中は激変している。
想定外の出来事が私たちを襲ってくる。
きのうまでの常識がきょう通用するとは限らない。
そのような厳しい競争環境で生き残るには〝大〟であ っても難しい。
そうなるとしわ寄せは〝小〟に来るものだ。
巨大勢力の物量の前にたたずむ〝小〟は、いつ吹き飛ばされるかわからない。
環境変化、物量の差などの逆境を乗り越え、持続的な繁栄を勝ち取るために〝小〟が〝大〟に勝つ弱者の戦略を真田に学びとろう。
戦国時代の戦は織田信長の登場により、大きく様変わりした。
鉄砲の集団運用や兵站重視の物量戦である。
武将の神がかった采配や一騎当千の兵の超人的な武勇も、圧倒的な物量の前では通用しにくくなっていく。
真田昌幸・幸村はその時代にあって、〝小〟が〝大〟 に勝つことを志向した。
そして、強者にひと泡もふた泡も吹かせた。
真田の戦い方は、巨大勢力の前にたたずむ私たちのヒントの宝庫である。
本書は真田三代四将の代表的な四つの戦いにフォーカスして解説する。
1.幸隆の砥石城
乗っ取り、
2.昌幸・信之の第一次上田防衛戦、
3.昌幸・幸村の第二次上田防衛戦(信州の 関ヶ原)、
4.幸村の大坂の陣(大坂冬の陣の「真田丸の戦い」、大坂夏の陣の「天王寺の戦 い」)
である。
なぜ、その戦いは起こったのか。大河のごとき時代の流れのなかで、個々の戦は位置付けられる。
まずはそれぞれの戦の背景、経緯、目的を明らかにする。
そのうえで、戦の戦 略・戦術を解説する。
そして、戦の結果、どうなったのかを検証する。
最後に「小が大に 勝つ弱者の戦略」とはいかなることなのかとの問題意識で、その戦を評価・総括していく。
つまり、「小が大に勝つ」という戦略の本質を、真田の兵法からえぐり出そうとするものである。
その評価の判断基準に「ランチェスターの法則」を活用したのが本書の特徴である。
筆者はその専門家である。
「ランチェスターの法則」とは戦闘を科学的にアプローチした勝ち負けのルールである。
この法則から戦闘の原理と勝ち方の原則が導き出される。
それに加えて「孫子の兵法」も活用した。
孫子とは戦争のバイブルともいわれるものだ。
序章では個々の戦闘の勝ち負けを科学的に取り扱う「ランチェスターの法則」と、戦争全体の勝ち負けを哲学的に取り扱う「孫子の兵法」を整理し、〝小〟が〝大〟に勝つとはい かなることなのかを原則化する。
この原則に照らして、第1章以降で真田の兵法を解説していきたい。
本書は次のように構成される。
本書が真田の兵法を知る手がかりになるとともに
人生やビジネスをより一層輝かせるヒントになることを願って
二〇一五年一〇月 福永雅文
はじめに──いま、なぜ真田の兵法なのか
序章 ランチェスターの法則が導き出す、 〝小〟が〝大〟に勝つ四原則
第1章 砥石城乗っ取り ──幸隆、徒手空拳で成り上がる
戦いの評価・総括 砥石城乗っ取り──真田家再興への第一歩
第2章 第一次上田防衛戦 ──昌幸・信之、徳川軍を撃退す
戦いの評価・総括 真田の武勇を世に知らしめた第一次上田防衛戦
第3章 信州の関ヶ原(第二次上田防衛戦) ──昌幸・幸村、徳川本軍を翻弄す
戦いの評価・総括 戦に勝って勝負に負けた、昌幸・幸村の第二次上田防衛戦
第4章 大坂の陣 ──幸村、徳川本陣を突き崩す
戦いの評価・総括 真田の武名を決定づけた、幸村の大坂の陣
終章 〝小〟が〝大〟に勝つ真田の兵法 ──弱者の戦略をどう活かすか
おわりに──なぜ真田は強かったのか