ランチェスターの法則とは何か、どのように学ぶべきか、実践するとどうなるのか。ランチェスター戦略コンサルタントが解りやすく解説します。


第17回 凡事徹底 ハウステンボス再建の例

2021年02月15日 

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松下政経塾の初代塾頭の上甲晃先生から「難有りを有難いに変えるのが、人が生きる意味である」と教わったことは第14回提言で解説した。上甲先生からは「凡事徹底」ということも教わった。

  • 当たり前のことを、徹底して、継続してやり抜くことが結果として圧倒的な、絶対的な差となる(上甲晃 松下政経塾初代塾頭)
  • 誰もがやっていることを当たり前でないレベルでやる(高野登 リッツカールトン元日本支社長)
  • 普通のことを普通にやる。コツコツやっていくのが近道(落合博満 元プロ野球選手・監督)

毎日、昨日より0.1%(千分の一)でも成長していこうと考え、実行するとどうなるか。自己啓発系の論者がよくする話だが、

  • 1カ月で、1.001の30乗 ≒ 1.0304 ∴約1.03倍 実感なし
  • 6カ月で、1.001の180乗 ≒ 1.1971 ∴約1.2倍 変化に気づきはじめる
  • 1年で、1.001の365乗 ≒ 1.4402 ∴約1.4倍 明らかに変わった
  • 3年で、1.001の1,095乗 ≒ 2.9875 ∴約3倍 全く違う
  • 10年で、1.001の3650乗 ≒ 38.4046 ∴約38倍 次元が違う

ハウステンボス再生の基本方針も「凡事徹底」

HISの澤田秀雄会長から、ハウステンボスを再建するために社長に就任したときの話を伺った。2010年の4月に社長に就任し、社員を集めて再建の方針を語った。ハウステンボス再生の基本方針は「凡事徹底」だった。

はじめに志と夢について。私(澤田社長)は東洋一美しいビジネス観光都市になるという夢を描けたから、再建をお引き受けした。地域経済のために、九州の観光業界のためにハウステンボスを再建することが私の志であると語った。続いて社員に問いかけた。志:何のために皆さんはハウステンボスで働いてきたのか。夢:このハウステンボスをどうしたいのか。皆さんと私(澤田社長)の志と夢を併せて、この素晴らしいハウステンボスを再生しよう。

このようにベクトルを合わせたうえで、黒字化の基本方針を三つ示した。

  1. 掃除をしよう
  2. 明るく元気に仕事をしよう
  3. 経費を2割下げ、お客さんを2割増やそう

1と2はテーマパークとしては当たり前のことである。ハウステンボスが掃除をしてない、スタッフが暗くて元気がないというわけではなかった。当たり前のことを、徹底して、継続してやり抜くことが結果として圧倒的な、絶対的な差となることを訴えたのだ。

3は、言葉は単純だが、実現することは容易ではない。ここでは内容は省く。拙著「ランチェスター戦略『小さなNo.1』企業」に澤田会長へのインタビューをもとにした事例解説があるので参考にされたい。

この凡事徹底の基盤の上に、ハウステンボスは世界一、日本唯一のナンバーワン戦略(ランチェスター戦略が最重視している思想)を打ち出し、黒字化を実現し、再建された。

掃除をすればなぜ、業績が上がるのか

本職場の凡事徹底というと澤田会長も指摘した通り、まずは掃除や環境整備や5Sである。5Sとは

  • 整理:いらないものを捨てる
  • 整頓:決められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておく
  • 清掃:掃除をする
  • 清潔:整理・整頓・清掃を維持し職場の衛生を保つ
  • 躾:決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける

職場環境が美化され、従業員の規律や礼節といった道徳心が向上する。業務の効率化、業務の正確性向上(ミス防止)、職場の安全性向上(事故防止)などの効果があることは昔からいわれてきた。それに加えて、近年では「組織市民行動」という概念で、掃除をすると業績が上がることが理論的に説明できるようになった。

人間という生き物はどうしても自分自身のことに関心が向かいがち。勤務中であっても自分の私的なことを考えてしまったりするもの。掃除をはじめとする5S活動を行うと、従業員の関心は自分の外の職場のことに向かう。

職場には誰がやるのか決まっていないが、誰かがやらなければならない事柄がある。それを率先してやるようになる。職場に困っていそうな人がいたら声掛けをして、手助けが必要なら手伝う。これらを顧客に対して、従業員同士で、そのほか仕事の関係者同士で行うことを「組織市民行動」という。

そんな、思いやり、気働きにあふれた会社は顧客満足が高い。従業員満足も高い。業績が上がらないわけがない、ということだ。

凡事を非凡にまで徹底すると圧倒的、絶対的な差となる。

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