2021年08月17日
柔道男子73キロ級でリオと東京の2大会連続金メダルの偉業を成し遂げた
大野将平の試合後のインタビューに応えたコメントが話題になっている。
「開催に賛否両論があることは理解しています。
ですが、我々アスリートの姿を見て、
何か心が動く瞬間があれば本当に光栄に思います」
大野選手の試合にも心が動きましたが、このコメントにも心が動いた。
コンサルタントの私は日頃、ご依頼により
ランチェスター戦略を指導原理にして
仕事の理論や実務を経営者やビジネスパーソンに教え導いている。
理論は正しく理解してもらう必要がある。
仕事の実務は決まったやり方でやっていただく必要がある。
強制力を伴う教育でなければ、成果がでない。
ただし、リーダーシップなど、思想レベルのことは強制できるものではない。
これらは教え育てるよりも
こちらが影響を及ぼすことで相手に共感してもらって
相手が自然と変わっていく方式が望ましい。
そのこともあって、当社が提供するリーダーシップ教育は
「歴史に学ぶリーダーシップ~人間的魅力を戦略的思考」のテーマで行っている。
歴史上の人物の生きざまに「心を動かす」ことで
リーダーシップの本質をつかんでいただきたいとの趣旨だ。
かの吉田松陰先生も松下村塾の教育方針をこう云っている
「教化ではなく感化」
大野選手のコメントに
教育方針には「教化」と「感化」があり
その使い分けが大切であることを再確認した。