
2026年04月09日
26年3月刊行の15冊目の拙著「教養としてのランチェスター戦略」で
私(福永)は、ビジネスパーソンのもつべき教養として、第1章で「経済」「経営」「戦略」とは何か、から説き始めた。次に経営戦略論の流れを解説し、ランチェスター戦略がどういう経緯で開発され普及していったのか。そして、令和時代のいま、なぜ学ぶ必要があるのかを解説したうえで、第2章から本題に入った。

経済と経営の関係は全体と部分である。経済が海なら経営は船といえる。船は海という環境に左右される。環境に適応しなければ難破する。しかし、船は海に翻弄されるだけの存在ではない。ときに海の流れを変える力を発揮することがある。
たとえば、インターネットやSNSは、人々の暮らし、ビジネス、経済社会を変えた。この情報革命は誰が起こしたのか。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグや孫正義ら企業人ではないか。彼らに率いられた会社、すなわち経営ではないか。船である経営が海である経済の流れを変えた。
このように経営やビジネスには世界を変える力がある、と私(福永)は信じる。社長には社員に、あなたの仕事は単なる金儲けではない。世界をよりよくする崇高なる社会活動であると導いてもらいたい。それが働きがいを生み、仕事の生産性を高める。
ビジネスパーソンは与えられた仕事をこなすだけの末端兵士の戦術係ではない。世界を変える仲間なのだから、会社の戦略を理解し、所属する部門の戦略づくりに主体的に参画し、自らの目標を達成するための戦略をもつ者である。一般社員であっても末端社員ではなく先端社員として、戦術係の兵士ではなく戦略を策定する将軍のマインドをもって働く存在である。
そのためには教養として戦略を身についてもらいたい。「教養としてのランチェスター戦略」は、その意図で執筆した。参照してほしい。