ランチェスターの法則とは何か、どのように学ぶべきか、実践するとどうなるのか。ランチェスター戦略コンサルタントが解りやすく解説します。


第31回 名選手、必ずしも名監督にあらず

2021年05月31日 

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プロ野球もセパ交流戦に入った。セリーグはこのまま阪神が独走するのか、失速するのか。パリーグは上位と下位との差が少ない混戦状況から、どこが抜けだすのか。

さて、野球やサッカーなどのスポーツ界では「名選手、必ずしも名監督にあらず」ということが昔から云われてきた。選手の能力と監督の能力は異なるのだから、当たり前のことのように感じるが、現実はそうではない。人気選手を監督にすると球団の人気が高まり、興行成績によい影響を及ぼす。選手時代の実績を背景に選手を指導すれば選手はよく言うことを聞くのではないかとの考えもある。選手としての実績が乏しい人が監督になるケースは少ない。

5年前に、巨人で高橋由伸、阪神で金本知憲、そして横浜DeNAでアレックス・ラミレスが監督になったとき、故野村克也氏は週刊ポストのインタビューに応えて、次のように語った。以下、2015.12.28 11:00週刊ポストから引用

野村克也のインタビュー記事 引用

2016年、日本プロ野球は高橋由伸(巨人)、金本知憲(阪神)、アレックス・ラミレス(横浜)という3人の新監督を迎える。球界きっての智将・野村克也氏が名選手は名監督になれるのかという疑問に答える。

* * *

最近の監督は、手腕ではなく、人気取りだけで選ばれているように思えてならない。特に今回の人事は、スター選手を据えれば観客も入るだろうという、安直な考えがどうしても透けて見えてくる。

だが、「名選手、必ずしも名監督にあらず」。これにもしっかりとした根拠がある。現役時代にスター選手だった監督、特にスラッガーだった監督は、攻撃野球を好む傾向が強い。ホームランが何本も飛び交うような、素人が見てもわかりやすい、派手な野球が好みだ。

言い方を換えれば、ただ打って走るだけの才能と技術に頼った粗い野球である。何かの間違いでハマれば確かに強いが、野球はそんなにうまくいくものではない。これでは到底、常勝チームなど作れない。

また、スター選手はその才能からデータを必要とせず、細かいチームプレーとも関係なくやってきた者が多いため、いざ監督になったら緻密な野球ができない。そればかりか、その必要性や重要性をまるで理解しようとしない。そのため有効な作戦が立てられないし、相手の作戦を読むこともできない。

そしてもう一つ。スター選手は自分ができたことは、皆もできると思い込んでしまっている。それを言葉に発してしまう。「なんでこんなこともできないんだ!」という言葉が、どれだけの選手を傷つけるか。思ったことは何でもできてしまうから苦労を知らず、そのため並の選手の気持ちや痛みがわからない。自分のレベルで選手を見るためにうまく指導ができず、言葉より感覚を重視してしまいがちなのだ。

苦労を知らない選手は絶対にいい監督にはなれない。(後略、引用ここまで)

三人の監督の成績

その後、三人の監督はどうなったのか。

・高橋由伸 1年目2位、2年目4位、3年目3位で、3年で退団

・金本知憲 1年目4位、2年目2位、3年目6位で、3年で退団

・ラミレス 1年目3位、2年目3位、3年目4位で、4年目2位、5年目4位で、5年で退団

ラミレスの2年目は3位ながらクライマックスシリーズで2位の阪神と1位の広島を撃破して、日本シリーズに進出した。この実績があったからなのか、チーム事情なのか、5年間監督を務めた。名監督とはいえないが、5年務めたことは一定の評価はできる。3年で退団した高橋と金本は監督失格と評価されても仕方がない。野村監督の指摘の通りの結果となった。

高橋は選手としての最後の年はコーチ兼任だったが、選手引退と同時の監督就任だった。金本は選手引退後、3年間の解説者経験を経ての監督。ラミレスは選手引退後、独立リーグやオリックスでの2年間の指導者経験を経ての監督。高橋としては準備期間が乏しい監督就任で、かつ常勝を義務づけられたチームでもあり、条件が不利だったとは思う。だが、結果が問われる仕事である。結果としては、野村監督の指摘の通りとなった。

「名選手、必ずしも名監督にあらず」このことを追って、ビジネスの現場に当てはめて提言として発信する。

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